三洋電機は長期間使用した扇風機は部品の劣化等によって発煙、発火の恐れがあるので、30以上前に製造した扇風機の使用中止や廃棄を呼び掛けているとのことである。
30年以上前に製造した扇風機が原因で2000年以降、今回以外に23件ほど火災が発生していたが、三洋電機は公表はしていなかったとのことである。
私はこれを聞いて思ったが、確かに三洋電機が、30年以上前に製造された扇風機がもとで火災が起こっていたことを公表していなかったことは多少まずい面はあるかもしれない。
しかし、30年もたった扇風機に責任を持てと言われても、どうかな。確かにずっと長持ちする耐久性のある扇風機を作るのが筋かもしれないし、発火するなんてのはかなりまずい。
ただものには耐久の限度があるのであって、30年経過した扇風機はとっくに耐久期限が切れている。
扇風機というと夏しか使わない季節ものだし、モーターなどは正直言って全く壊れる気配さえ見せないのでなかなか交換する機会を逸することが多いかもしれない。大体の場合、扇風機に首を振らせるためところがダメになって交換することが多い。
今回の亡くなられたご夫婦もモノを大切にして資源を出さない立派なご夫婦だったに違いないが、いまや扇風機も2000、3000円だせば、立派なものが買えるし、その時代の扇風機に比べれば消費電力もかなり小さいものになっているはずである。地球温暖化や、事故防止のためにもあんまり古い扇風機を使っている人は早く取り換えたほうが無難である。